こんにちは。この記事では、新居浜太鼓祭りの太鼓台を担ぐ際の注意点について紹介していきます。新居浜太鼓祭りにはじめて参加する方、参加しようと考えられている方に読んでいただきたい記事です。是非最後までご覧下さい!
目次
太鼓台はとても重たい
新居浜太鼓祭りで使用される山車(太鼓台)はその重量2.5t~3tと言われています。また、この重さには指揮者などの人間の体重は含まれていないため、実際にかき夫の肩にかかる重さはそれ以上です。。
そんな重たい太鼓台に「潰されたら」「挟まれたら」と考えると、参加しようと思ってもつい尻込みしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
何が危ないか知っておこう
大型の山車や神体を扱うお祭りには危険が付きものです。
ですが、参加するのは恐いという方でも「どこがどんな時に危険なのか?」「どう回避すれば良いのか?」が分かれば、安心して新居浜太鼓祭りに参加出来ますよね!というわけで息子が誕生日にお友達のお爺様に作ってもらった「ミニチュア太鼓台」をお借りして太鼓台の危険ポイントをまとめていこうと思います。
太鼓台危険度マップ
太鼓台の危険度は場所によって異なります。
挟まれたり潰されたりする危険度の高さで太鼓台のかき棒を色分けしてみました。なぜこのようになるのか順番に見ていきましょう。
台場付近(危険度大)
太鼓台の中心にある、太鼓が収まっている部分を台場と言います。太鼓台は台場ですべての重量を支えており、タイヤの有無に関わらず一番の危険ポイントです。特に太鼓台が宙に浮いている状態のときは太鼓台が前後左右に大きくバランスを崩しながら落ちてくることがあります。
また進行方向側の台場に近い部分は、転倒した際太鼓台に轢かれる危険性もあるため注意しましょう。
- 車輪・ソリの近くに足を持っていかない
- 急に躓いても良いようにかき棒にしっかり掴まる
脇棒(危険度中)
太鼓台のかき棒(担ぎ棒)は全部で4本あり、両端のかき棒のことを脇棒と言います。脇棒で危険なのは太鼓台が横倒しになった時です。
横倒し状態は、差し上げに失敗した時や差し上げ状態から落ちてくるときになりやすく、左右のかき夫のアンバランスが生じたり息が合わなかったときに発生します。
また寄せ太鼓(太鼓台同士をくっつけて行う演技)を行う地区では、太鼓台の脇棒同士がピタリと合わさる時の手指の挟まれにも注意しなければなりません。
- 太鼓台の台場が地面に接地したら素早くかき棒から離れる
- 自分の方に倒れてきている場合、無理に起こそうとしない
- 自分と反対側に太鼓台が倒れている場合、かき棒に飛びついて引っ張る
- 寄せ太鼓を行う際は、関係者の指示のもと速やかに体と手指を太鼓台の内側に入れる
棒端(危険度小)
棒端は太鼓台が着車している時(タイヤを着けている時)に危険度が増します。これはタイヤを付けたままで差し上げを行う際に前後のバランスが崩れてシーソーのように棒端が落ちてくることがあるからです。
また太鼓台によっては挨拶でかき棒の先端同士を突き合わせる「端缶合わせ(はなかんあわせ)」を行うところもあり、その際の手詰め等にも十分注意が必要です。
- 差し上げ時はすぐにかき棒から離れられるように意識しておく
- 端缶合わせの際は相手の棒端をよく見る
心棒中ほど(比較的安全)
上記のようなリスクが少ないのが心棒中ほどの部分です。太鼓台をかきたいけれど慣れていないという方は、まずこの辺りに付いてみると良いと思います。また心棒間が心棒-脇棒間より広い太鼓台もあるので、確認してできるだけ広いところに付きましょう。
息が合えば素晴らしい演技が可能!
かき夫達の息が合うと、太鼓台はこのような素晴らしい演技が可能です!
いざり・鉢合わせが起こったら
現在は禁止されており刑事罰も課せられるいざり(除車状態)と鉢合わせ(着車状態)ですが、ほぼ毎年のように発生しているのが現状です。いざり・鉢合わせが発生すると、太鼓台は予期せぬ動きをします。特に前方はかき棒同士が交錯して太鼓台が衝突したり、人間同士の殴り合いが起こったりと大変危険です。
自分が参加している太鼓台がもしも喧嘩を始めてしまった場合は速やかに太鼓台から離れましょう。また相手太鼓台の法被を着た人には近付かないようにして下さい。
最後に
大型の山車の運行には危険がつきものですが、ポイントを押さえておけば怪我をする確率はグッと下がります。最後まで当記事をお読みいただき、ありがとうございました!